JARA大賞について
 
 
1980年 日本で唯一のプロフェッショナルの建築パース作家協会として誕生した 日本アーキテクチュラル・レンダラーズ協会 Japan Architectural Renderers Association (略称JARA)は、 2010年 設立30周年を迎えます。
JARAはこれまで 日本のレンダラーの職能的自覚と技芸の向上、それに伴う新たな表現の提案を行い、そして次世代へと繋ぐための数々の活動事業を繰り広げてまいりました。
JARA大賞は、JARAと権威ある後援団体が建築文化のさらなる発展のために貴重な題材資料を提供し、広く建築分野に携わる人から学生までを対象とした、建築パースのコンペティションとして、これまでJARA設立10周年(1990)20周年(2000)25 周年(2005)に記念事業として開催された実績を持ちます。

このたびはJARA設立30周年を記念し、過去最大の建築権威機構および著名建築家の協力を得て、国際コンペティション JARA大賞「美術館・博物館建築を描く」を開催いたします。

課題には、文化庁・公益財団法人文化財建造物保存技術協会より、日本が誇る歴史的建造物、文化財建築を博物館・資料館として再利用し文化的価値を高めている事例の数々を、加えて審査員建築家6名より、各氏が手掛けられた美術館・博物館建築作品をそれぞれご提供いただいております。
これらの得難い図面資料より、日本の建築文化の歴史を学び取り文化財建造物保護への意識を高めるとともに、建築美学の表現に挑んでいただくことにより、質の高い技量の向上と建築文化への理解を深めていただければ幸いです。
また、課題テーマに沿った「仮想」の美術館・博物館のパースを制作していただくカテゴリーも設けました。

今回は各審査員が独自に選んだ作品全てに選評を付け、選出された作品はすべて選評とともに、東京・大阪・名古屋を巡回展示いたします。

JARAはその総力を挙げて皆様に千載一遇のステージを提供いたします。
ぜひこの機会をお見逃しなきよう、多数のご応募をお待ちいたしております。



理事長 JARA30周年記念事業実行委員長
坂井田優実