●2008年05月24(土)コラムデザインセンターに伺いました。
インタビュー/広畑 直子(H)
H
「何からお聞きしましょう?」
M
「何でも聞いてちょうだい!!」
H
「どうして、パースをはじめられたのですか?」
M
子供のころは絵かきになりたかったけれど、ご飯が食べられないという事で、学生時代にデザインの
勉強をしました。
父と兄が建築家だったので、大学3年の時にインテリアデザインを専攻し、卒業後兄が経営する設計
事務所に就職しました。そこで苦節4年
当時60人社員が在籍しており  労働組合ができたため、
身内の立場からするといずらくなり 独立を決断しました。
当時26歳、絵が描けるということで 
とりあえず、パースの仕事を始めました。
H
「もう何年ですか?」
M
「36年です。」
H
「スクールはなぜはじめられたのですか?」
M
「独立後、仕事が増えてきてスタッフが足りなくなってきたので採用に困りました。そこで友人から塾を
やれば やりたい人が集まる
んじゃないかというというアドバイスをもらって、それは面白いと思い27歳の
時にスクールをスタートしたんです。
はじめの
うちは不安定だったのですが2〜3年後から受講人数も安定してきました。思いがけなかった
事は、設計事務所から習いに来ている人が多く、その生徒さんからのご紹介で 5年間でお得意先が
200社ぐらい
増えていったのには驚きました。
H
「今回博士号はどうして取得しようと思われたのですか?」
M
「全部お話すると一日かかってしまうので、簡潔に言ってしまえば建築、インテリアの設計をする人には、
必ず必要なスキルであるという事を 認識してほしかったからなんです。」
H
「すごいですね!!今後はどのようにお考えですか?」
M
「ひき続き これからこの業界に携わっていく人達のパースの意義と認識を 深めていきたいと思って
います。」
H
「ありがとうございました。」
打ち合わせスペース(コルビジェのガラステーブルが置いてある)、パース用のデスク、篆刻用のデスク、
そして社長業用の大きなデスクが置いてある、とても理想的な空間の社長室でお話をして下さいました。
3階は社長室と経理室、2階は制作室と若きデザイナー達へのレンタルスペース、1階は教室とギャラリーに
なっており、とても広々としていて活気的な事務所でした。

(取材・広畑 直子/ヒロデザイン事務所 撮影寺川 昌子/パーススタジオ・モノ)
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